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グレイスです。フィクションで思いをつづります。

先月、久しぶりに学生時代からの友人と会いました。待ち合わせたのは、駅近くのカフェ。コーヒーが届いたところで、彼女がふいに言ったんです。

「ねえ、あのブラシ覚えてる?去年のクリスマス前に買ったやつ。あれ、まだ毎日使ってるよ」

彼女が言っているのは、HAIRSTAR のヘアブラシのこと。1本4,000円という価格に「高い」と迷っていた、あの日のことを思い出しました。それから1年——彼女の口から出てきたのは、機能の話だけではありませんでした。

今日は、友人の「1年後の本音」を、できるだけそのままお届けします。

執筆:グレイス(dailynukumori.com 編集部)

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友人が1年使い続けている、話題の魔法のブラシ

HAIRSTAR ヘアブラシ

第1章 1年前、友人がHAIRSTARを買った日のこと

彼女の名前は、仮にSayoと呼ばせてください。48歳。去年の暮れ、末の子が高校受験を終えて、「やっと、やっと自分の時間が戻ってきた」と言っていた年です。

去年11月、近所のショッピングモールで偶然会ったとき。Sayoは美容品コーナーで、HAIRSTARのブラシを手に取っては戻し、また手に取っていました。

「4,000円か……」と彼女はつぶやいて、しばらく迷っていました。私が「どうしたの」と声をかけると、「いや、ブラシにしては高いよね。でも何か気になって」と苦笑していました。

Sayo

「最近ずっと、自分のこと後回しにしてきたじゃない。子どもの受験が終わったら、何かひとつ、自分のためのものを買おうって決めてたの。それがこれになった、っていう感じ」

「ブラシに4,000円」という選択は、単なる衝動買いではありませんでした。何年もかけてすり減らしてきた「自分のために使う感覚」を、少しずつ取り戻し始めようとする、静かな決意でもあったのだと思います。

彼女はその日、ブラシを買いました。手のひらに包んだときの重さと、持ち手の質感を確かめながら、「なんかいい」とひと言。レジに向かう彼女の後ろ姿が、少し背筋が伸びているように見えたのは、気のせいではないと思います。

高品質なブラシを持つということには、実は小さな心理的効果があります。自分の手元にある道具が「ちゃんとしたもの」であると感じるとき、人は自分自身への敬意を取り戻すことがあります。これはモノの問題ではなく、「自分はそれを持つに値する」という感覚の問題です。

Sayoが何年もかけて「自分を後回し」にしてきたとすれば、この4,000円のブラシは、その習慣を少し変えるための小さなきっかけになり得るものでした。

第2章 1ヶ月目の変化|「思ったより良い」

買ってから1ヶ月後、LINEが届きました。「あのブラシ、思ったよりずっと良かった」という短いメッセージと、写真が1枚。朝の洗面台の前で撮った、ブラシを持つ手元の写真でした。

先月のカフェで、私は改めて聞いてみました。「最初の1ヶ月、どうだった?」
Sayo

「正直ね、最初の2週間は半信半疑だったの。でも3週目くらいから、なんか明らかに変わってきた気がして。朝、鏡を見るのが前より嫌じゃなくなったというか」

彼女が具体的に実感した変化は、大きく2つあったといいます。

ひとつは、髪の毛のまとまり方。「ドライヤーで乾かした後にブラシをかけると、いつも何本かぴょんと飛び出してた毛が、すっと収まる感じ。安いブラシじゃこうはならなかった」と彼女は言いました。

もうひとつは、静電気の激減。「冬の乾燥した日に、ブラシかけるたびにバチっとなってたのが、ほとんどなくなった。それだけで朝が少し楽になった」という言葉には、実感がこもっていました。

Sayo

「あとね、ブラシをかけてる時間自体が、なんか好きになってきた。髪に触れてる感触が気持ちよくて。こんなこと今まで思ったことなかったのに」

「道具を変えると感覚が変わる」——これは身体化認知(エンボディドコグニション)という研究分野でも注目されていることです。私たちが使う道具の質や感触が、そのまま行為そのものへの意味づけを変えることがある、という考え方です。Sayoの「ブラシをかける時間が好きになった」という変化は、そういった側面もあるかもしれません。

1年間の変化タイムライン

1w
購入〜1週目
使い心地を確認
「高級感はあるけど、本当に違うの?」半信半疑で使い始める。持ち手の重さと手触りは好み。
1m
1ヶ月目
機能差を体感
静電気が激減。髪のまとまりが改善。「思ったより良い」の感想が出始める。
3m
3ヶ月目
習慣が変わる
朝のルーティンにブラシが定着。「やめられなくなった」段階へ。朝が気持ちよく始まるように。
6m
半年目
自分への投資の意味
「自分のためにお金を使う」ことへの抵抗感が薄れる。家族との会話にも変化が。
1y
1年経過
手放せない存在に
旅行時も必ず持参。美容院の頻度が変わった。「これ以外のブラシが使えない」状態に。

第3章 3ヶ月目の変化|「やめられなくなった」

3ヶ月が経ったころ、Sayoの口ぶりが少し変わっていました。「思ったより良い」という評価が、「もうこれがないと困る」という感覚に変化していたのです。

春先のある日曜日、彼女の家のキッチンでお茶していたとき。子どもたちが出かけて、ひさしぶりに静かな午後でした。
Sayo

「ね、最近ね、朝が変わったんだよね。前は起きてもなんとなくだらっとしてて、支度も義務感で。でも今はなんか、ブラシかける時間が楽しみで。その5分があるだけで、一日の始まりが全然違うの」

習慣形成の研究(ラリー博士 2009)によれば、新しい行動が習慣として定着するまでには平均66日かかるとされています。「21日でできる」とよく言われますが、それは最短値であり、内容によっては数ヶ月かかることも珍しくありません。Sayoの場合、3ヶ月——約90日で「やめられない」段階に達したのは、むしろ自然な経過です。

Sayo

「お気に入りのブラシを手に取ると、なんか気持ちがちゃんと起きてくる感じがするんだよね。身体から気持ちが変わる、って感じ。なんか不思議なんだけど」

「身体から気持ちが変わる」というSayoの感覚は、まったく的外れではありません。身体化認知の考え方では、私たちの感情や思考は、身体の動作や感触とつながっていると考えます。品質の高いブラシで丁寧に髪をとかす——その身体的な行為が、「丁寧に一日を始める」という気持ちの準備を整えることがあるのかもしれません。

彼女はさらに、こんなことも話してくれました。

Sayo

「旅行に持って行ったとき、ホテルの備え付けのブラシを使おうとしたら、なんか全然気分が上がらなくて。結局カバンから出して使ったんだけど、そこで気がついたの。あ、私これに依存してるって(笑)」

「依存」という言葉を笑いながら言った彼女ですが、それは悪い意味ではないと思いました。心理的なアタッチメント(愛着)は、人間の安心感を支える大切な仕組みです。ボウルビィが提唱したアタッチメント理論は人間関係を対象にしていますが、私たちがモノに愛着を感じ、それがそこにあることで安心するという感覚も、同じ心理的な根をもっているのかもしれません。

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第4章 半年目の変化|「自分への投資の意味が分かった」

6ヶ月が経ったとき、Sayoの話に少し深みが増していました。ブラシの話から、いつの間にか「自分のためにお金を使うということ」の話になっていたのです。

初夏、近所の公園沿いを歩きながら、2人でアイスを食べていたとき。子どもたちのことや夫のことを話しているうちに、会話がブラシのことになりました。
Sayo

「ずっとね、自分にお金使うのが罪悪感あったんだよね。子どもにはいくらでも使えるし、家のことにはためらいなく使えるんだけど。自分だけのために、っていうのがどこかで引っかかってた」

多くの40代の女性が経験することだと思います。何年もかけて家族優先の習慣が染みついて、「自分のため」という行動に、理由もなく後ろめたさを感じてしまう。

Sayo

「でもね、4,000円のブラシを毎日使いながら気がついたの。これ、家族のためにもなってるって。朝の気分が整ってるほうが、子どもにも夫にも優しくできる。自分を大切にすることって、まわりまわって家族のためでもあるんだって」

自己効力感(バンデューラ)という概念があります。「自分には、この状況を乗り越えられる」「自分の行動は意味がある」という感覚のことです。Sayoが語った変化は、この自己効力感の高まりとも重なります。「自分を大切にしていい」という実感が、他者への関わり方にも変化をもたらすことがあるのです。

自分への投資を正当化する4つの軸

機能軸|「効果がある」
髪がまとまりやすくなる、静電気が抑えられる、朝の支度がスムーズになる、といった変化が期待できます(感じ方には個人差があります)。机上の数字ではなく、毎朝鏡で確認できる手応え。「効果があるから使い続ける」という合理的な正当化。
習慣軸|「毎日使える」
1日あたりに換算すると約10円台。「毎日使うものにこそ、いいものを」という価値観で考えると4,000円は高くない。継続使用で真の価値が出る構造。
精神軸|「自分を大切にする実感」
道具の質が、行為への意味づけを変える。「丁寧に髪をとかす自分」という自己イメージが、一日の姿勢に影響する。自己効力感(バンデューラ)の実践的な高め方。
関係軸|「まわりへの波及」
朝の気分が整うと、家族への対応が変わる。「自分を整える」ことがそのまま「周囲を整える」につながる。自己投資が利他的行動の土台になるという逆説。

彼女はさらに、意外な話をしてくれました。

Sayo

「娘がね、ある朝私がブラシ使ってたら、何そのブラシって聞いてきて。一緒に使ってみたら、娘も気に入っちゃって。なんかそれがきっかけで、久しぶりに美容の話で盛り上がったんだよね。高校生の娘と(笑)」

道具が会話のきっかけになる。それは思わぬ副産物でしたが、Sayoはそれもブラシがもたらしてくれたものとして、嬉しそうに話していました。

「持ち物が変わると自分が変わる」——これは哲学的に聞こえますが、Sayoの体験を聞いていると、あながち大げさではないとも思えてきます。手に取るものが変わると、その行為への向き合い方が変わり、気持ちが変わり、まわりへの接し方が変わる。4,000円のブラシが起点になった連鎖が、半年かけてゆっくりと広がっていったのです。

第5章 1年経った今、何が一番良かったかを聞いた

先月のカフェで、私はSayoに直接聞きました。「1年間使って、一番良かったことは何?」

窓際の席。午後の柔らかい光の中で、彼女はコーヒーカップを両手で包みながら少し考えてから言いました。
Sayo

「うーん……。髪が整うのはもちろんなんだけど。一番は、朝の気分かな。1年間、毎朝これを使うたびに、なんか自分が大事にされてる気がするの。自分で自分を大事にしてる、って感じ」

経済的な話もしてくれました。

Sayo

「美容院の頻度がね、少し減ったんだよ。前は2ヶ月に1回は必ず行ってたんだけど、ブラシのおかげで状態が良くなったから、2ヶ月半とか3ヶ月に延ばせるようになって。美容院って1回15,000円くらいかかるから、1年で2〜3回変わると、それだけで4,000円なんて全然回収できてる計算になる」

「4,000円は高い」という最初の躊躇。でも実際には、その投資は1年かけて、経済的にも精神的にも、十分に回収されていたのです。

Sayo

「あと、旅行に必ず持っていくようになったの。スーツケースのスペース考えても入れる。それって、必需品になったってことだよね。1年前は高いと思ってたものが、今は絶対に欠かせないものになってる」

「1年で元が取れる」というフレーズは、単なる経済計算を超えた意味を持っていました。「元が取れる」のは、お金だけではないからです。毎朝の小さな満足の積み重ね、自分への信頼の回復、家族との思わぬ会話——それらすべてを含めての「元が取れた」なのだと思います。

私はそのとき、彼女の言葉を聞きながら、少し胸が熱くなりました。何年も自分を後回しにしてきた人が、4,000円のブラシから始めて、1年後にこれだけのことを語れるようになっている。変化はゆっくりでも、確かなものがそこにありました。

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第6章 「私が買う前に知りたかった」5つのポイント

最後に、Sayoに「買う前に知りたかったことを教えて」とお願いしました。迷っている人への、1年後の声として。

「最初の2週間は半信半疑で大丈夫」
劇的な変化はすぐには来ません。でも3週目から「あれ、なんか違う」という感覚が出てきます。2週間で判断しないこと。
「毎日使うものとして計算する」
1本4,000円は高く見えますが、365日で割ると1日あたり約11円。毎日コーヒーを1杯飲むより安い。その視点を最初から知っていれば、躊躇しなかった。
「プレゼントにしてもいい」
Sayoは後日、友人の誕生日にHAIRSTARを贈りました。「4,000円で、毎日使うたびに喜んでもらえるものって、あんまりないよ」と。自分用としても、贈り物としても考えられる。
「使い始めにすぐ実感しやすいのは静電気対策」
髪のまとまりは時間がかかることもあるけれど、静電気の減少は比較的すぐ体感できる場合が多い。特に乾燥する季節に始めると効果を感じやすいかもしれません。
「旅行のときは必ず持っていける小ささを確認してから」
スーツケースやバッグに入るサイズかどうかを確認することで、旅行先でも毎日のルーティンが維持できる。Sayoはこれが「毎日使い続けられた理由のひとつ」と言っていました。

第7章 朝の5分が、人生の質を上げる話

今回、Sayoに1年後の本音を聞いて、改めて考えたことがあります。「朝の5分」のことです。

私たちの一日は、朝の最初の数分間でかなりの部分が決まります。起き上がって最初に感じた気持ちが、その日ずっとどこかに残る。それは経験的にも、多くの人が肌で知っていることだと思います。

Sayo

「前の朝ってね、義務の連続だったんだよね。起きて、ご飯作って、洗濯して、子どもたちを送り出して。自分のことは最後で。でも今は、最初のブラシの5分が、なんか自分のための時間な感じがする。それだけで一日のスタートが全然違う」

「たった5分」と思うかもしれません。でも365日積み重なれば、それは30時間を超えます。そのひとつひとつの5分に、小さな満足と自己肯定が積まれていったとすれば、1年後のSayoの変化は、決して大げさではありません。

自己効力感(バンデューラ)の研究では、「小さな成功体験の積み重ね」が自己効力感を高める最も確実な方法だとされています。毎朝のブラシタイムが「うまくいった朝の始まり」として積み重なることは、ゆっくりと、しかし確実に自己効力感を高めていく可能性があります。

朝の質が変わると、何が変わるのか。Sayoの言葉を借りれば、こうです。

Sayo

「朝が変わると、自分への評価が変わる気がする。『今日もちゃんと始められた』って思える日が増えると、なんか自分のことが少しだけ好きになってくる。ブラシが直接そうさせてるわけじゃないけど、きっかけとしては大きかったと思う」

Sayoは48歳です。「もう今さら変わらない」と思っていても不思議ではない年齢です。でも彼女は、4,000円のブラシを手に取ったことから、1年かけて確かな変化を積み重ねていました。

変化の扉は、思いのほか小さなところから開くことがあります。

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何年も自分を後回しにしてきた人ほど、毎朝手に取る一本が「自分を大切にする時間」のきっかけになることがあります。1日あたり約11円、毎日使うものだからこそ選ぶ価値があり、贈り物としても喜ばれる一本です。感じ方には個人差がありますが、Sayoさんが1年使って「後悔ゼロ」と語った理由を、まずは確かめてみてください。(広告)

まとめ|友人の言葉と、私の決意

カフェでSayoと別れる前、彼女はこう言いました。

「1年前の自分に言えるなら、『買いなよ』って言いたい。後悔ゼロだから」

1年間使い続けた人の言葉は、どんなレビューよりも重い。そう思いながら、私は彼女の言葉をメモしました。

Sayoが変わったのは、ブラシがすごかったからだけではありません。「自分のために、ちゃんとしたものを持っていい」という小さな許可を、自分に与えたことが始まりでした。ブラシはその許可を、毎朝手に取るたびに思い出させてくれる存在になったのです。

もし今あなたが「自分のためのもの、後回しにしてきたな」と感じているなら——Sayoの1年の話が、何かの参考になれば嬉しいです。

朝の5分は、意外と人生を変えます。

グレイス

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執筆:グレイス(dailynukumori.com 編集部)
友人Sayoへの1年後インタビューをもとに再構成しました。個人の体験・感想であり、効果には個人差があります。
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グレイス
考察好きなブロガー。「問いのアトリエ ─ 心・信・史・美」を運営。心理・哲学・歴史・美意識をめぐる長文の考察記事を中心に執筆中。