無印良品のコーヒー
無印良品のコーヒー豆4種
徹底比較
ライト・ミディアム・ダーク・カフェインレスの違いと選び方
2024年春のフルリニューアルで”生まれ変わった”無印良品のコーヒー。
京都の老舗ロースター × ブラジル名門農園が生んだ4つの味わいを、
産地・風味・淹れ方・コスパまで掘り下げてご紹介します。
なぜ無印のコーヒーは変わったのか
2024年3月、無印良品はオリジナルブレンドコーヒーを全面リニューアルしました。 以前の無印コーヒーは「オーガニック」を前面に打ち出していましたが、リニューアル後は 焙煎品質の向上とサステナブルな原料調達という2つの軸へ大きくシフト。 その結果、プロのバリスタやコーヒー愛好家から相次いで高評価を受け、SNSでも大きな話題になりました。
京都「小川珈琲」が焙煎
1952年創業の京都の老舗ロースターが全商品の焙煎を担当。長年培った技術で、豆のフレーバーを最大限に引き出し、「いつ飲んでも安定しておいしい」品質を実現しています。
ダテーラ農園の「規格外豆」
ブラジルの名門・ダテーラ農園と提携し、味は変わらないのにサイズが小さいだけで輸出規格から外れていた豆を約50%使用。品質を維持しつつ手頃な価格を実現しました。
「2050年問題」への取り組み
気候変動でアラビカ種の栽培適地が半減するとも言われる「コーヒーの2050年問題」。規格外豆の活用は農家の収入安定とコーヒーの持続可能性に貢献する取り組みです。
コーヒー豆4種──価格とラインナップ
| 商品名 | 容量 | 税込価格 | 生産国 |
|---|---|---|---|
| ライトテイスト | 200g | 950円 | ブラジル、グアテマラ |
| ミディアムテイスト 人気No.1 | 200g | 950円 | ブラジル、エチオピア、グアテマラ |
| ダークテイスト | 200g | 950円 | ブラジル、インドネシア |
| カフェインレス 有機認証 | 200g | 990円 | ホンジュラス |
4種それぞれの特長を深掘りする
ライトテイスト
ブラジル豆のナッティな甘みをベースに、グアテマラ豆の爽やかな酸味が加わることで、嫌みのないクリアなテイストに仕上がっています。「ライト」と聞くと極端に薄いイメージを持つかもしれませんが、実際にはしっかりコーヒーらしさが感じられ、何杯でも飲める軽快さがあります。
苦いコーヒーが得意ではない方、朝の目覚めにすっきりした1杯が欲しい方、コーヒーを飲み始めたばかりの方。無印ラインナップの”入り口”に。
冷めると酸味がやや際立つ傾向があるため、やや細挽き・高めの湯温(92〜95℃)で抽出し、温かいうちに飲むのがおすすめです。
ミディアムテイスト
3カ国ブレンドの構成が効いており、エチオピア豆が持つフルーティーで華やかな香りが大きなアクセントになっています。ブラジルのコクとグアテマラの明るい酸味が全体を支え、苦み・酸味・甘みのバランスが非常によくまとまった1杯。公式でも「まよったらこれがおすすめ」と案内されている看板商品です。
世界大会「World Brewers Cup 2016」でアジア人初優勝を果たしたバリスタ・粕谷哲さんがYouTubeでこの豆を高く評価。同価格帯の中でも頭ひとつ抜けたクオリティだと絶賛し、動画は20万再生を突破。一時は店頭でミディアムだけが売り切れる現象も起きました。
── 粕谷哲 YouTube / ねとらぼ記事より
初めて無印のコーヒー豆を買う方、好みがまだ定まっていない方、時間帯を選ばない万能な1袋が欲しい方。毎日の「定番」に最適です。
標準的な中挽き・90℃前後のお湯でハンドドリップすると、エチオピアの華やかな香りが引き立ちます。モカ系の酸味が好きな方は特に気に入るはず。
ダークテイスト
インドネシア(マンデリン系)の豆が持つどっしりとした深みとブラジル豆のコクが合わさった、重厚感のある1杯です。ブラックで飲めば深煎りの香ばしさを堪能でき、ミルクを入れても味がぼやけにくいのが大きな強み。公式でも「ミルクといっしょに」と案内されています。
レビューではアイスコーヒーやマキネッタ(直火式エスプレッソ)との相性が良いという声も多数。食後にしっかり締めたい場面にもよく合います。
深煎りの香ばしさが好きな方、カフェオレやアイスコーヒーをよく作る方、食後に濃い1杯で締めたい方。「コーヒーらしい濃さ」を求める人に最適。
カフェオレにはやや粗挽き・少なめのお湯で濃いめに抽出を。アイスコーヒーは氷で薄まるため通常の1.5倍の豆量がおすすめです。
カフェインレス
ホンジュラスの有機認証豆を使用し、カフェインを97%カット。リニューアル後も「オーガニック」表記が残る唯一の商品です。深煎りベースでしっかりとしたコクがあり、カフェインレスとは思えない満足感があるという評価が多く見られます。
デカフェは一般的に割高になりがちですが、無印のカフェインレスは200gで990円、1杯あたり約50円前後。同カテゴリの他ブランドと比較してもかなり手頃な部類に入ります。
就寝前にコーヒーを楽しみたい方、妊娠中・授乳中でカフェインを控えている方、日中でもカフェイン量を気にせず何杯も飲みたい方に。
番外編──「MUJI Coffee」限定の豆たち
通常店舗で買える4種以外に、銀座店とグランフロント大阪店の2店舗にだけ展開されている「MUJI Coffee」エリアがあります。
ここでは通常ラインにはない11種類のシングルオリジン豆と、店舗限定ブレンド(銀座ブレンド・大阪ブレンドなど)を販売。カリフォルニア拠点のBellwether Coffee社の提携農園から調達されており、エチオピア、グアテマラ、タンザニア、コスタリカなど多彩な産地のコーヒーが100gあたり400円前後で並びます。
大阪や東京を訪れた際のコーヒー好きへのお土産としても面白い選択肢。グランフロント大阪店はJR大阪駅に隣接しているので、買い忘れた時の「最後の砦」にもなってくれます。
保存方法と鮮度のポイント
おいしさを最大限引き出すために、保存にも少し気を配りましょう。
開封前は涼しい場所で保管
直射日光を避け、涼しい場所へ。パッケージにはガス抜きバルブがあり、焙煎後のガスを逃しつつ外気は入れない構造です。
開封後はキャニスターへ移し替え
できるだけ早く飲み切るのが理想。2週間以上かかりそうなら冷凍保存も有効です。使う分だけ取り出し、解凍せずそのまま挽いてOK。
回転率の高い店舗で購入する
店舗によって豆の鮮度に差があるという声も。大型店舗や売れ行きのよい店で、賞味期限に余裕のあるものを選ぶのがおすすめです。
シーン別・選び方ガイド
朝のすっきりした目覚めに
→ ライトテイスト
軽やかで、パンやフルーツとも好相性
迷ったとき、最初の1袋に
→ ミディアムテイスト
万人向けバランス型、時間帯を選ばない
食後やカフェオレに
→ ダークテイスト
深煎りの香ばしさが甘いものとも抜群
夜のリラックスタイムに
→ カフェインレス
97%カットで睡眠への影響を気にせず
まとめ
無印良品のコーヒー豆4種は、単なる焙煎違いのバリエーションではありません。京都の老舗ロースターによる安定した焙煎技術、ブラジル・ダテーラ農園との環境配慮型の原料調達、そして気分や時間帯に合わせて選べるわかりやすいラインナップ──これらが組み合わさって、毎日のコーヒー習慣にちょうどいいバランスに仕上がっています。
コーヒー豆の国際相場が高騰を続ける中、無印良品の価格帯は決して「激安」ではなくなりつつあります。しかし品質とのバランスを考えれば、コストパフォーマンスは依然として高水準です。
今の自分が一番ほしいものをひとつ選ぶだけで、
次に買う1袋がすんなり決まるはずです。
